田沼勘兵衛は偶然見つけた豪華な碁盤を殿に献上しようとする。ところが、持ち主の金兵衛はなかなか応じない。実はその碁盤は、試合をしたどちらか一人が必ず死ぬ、という因縁のある碁盤だったのだ。しかし、田沼の強引さに根負けし、金兵衛は遂に献上に応じる。碁盤をお気に召した城主の丹波は又七郎を相手に所望する。やがて、鍋島城下では怪猫が現れ、お城の人を次々と殺しているという噂が流れる…。
お家騒動を背景に、呪いの因縁と化け猫の恐怖を描いた時代劇ホラー。主演は時代劇アクション「丹下左膳」で一世を風靡した大河内伝次郎と清楚な美貌が人気だった木暮実千代である。監督は早撮りで知られ、200本以上の作品を手がけた「明治天皇と日露大戦争」の渡辺邦男。
