自主製作映画「ダイヤモンドと月」で1992年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭を沸かせた野火明監督が、「シークレット　ワルツ」（95）以来、およそ15年ぶりに発表した長編監督作。殺人の罪から逃れた者たちを集めて殺し屋にしたてあげる組織があり、東大生の健二も、組織の一員として殺し屋の仕事をしていた。ある日、ターゲットの男を暗殺するため追跡していた健二だったが、男がマンションの一室で愛人の真紀に殺害されてしまう。このことをきっかけに真紀も組織の一員にされ、殺し屋としての人生を歩みだすことに。しかし、健二と真紀に対し、上司にあたるベテラン暗殺者の大道寺を殺害せよとの命令が下り……。殺し屋として生きる男女の愛を描くバイオレンスラブストーリー。